八重山日記 <2013年12月08日 “Hills Yamabare”前の海岸の清掃>
“Hills Yamabare”から見渡せる眼の前の珊瑚礁の海へ、庭から専用の小道で(①)歩いて3分程度で下りることが出来ます。 熱帯のジャングルの中でちょっとした冒険者気分を味わえます。
海岸からは東に“米原ビーチ”、西に“川平湾”(②)を見渡すことが出来ます。人に会うことは稀で、あたかも“Hills Yamabare”のプライベートビーチの様です。専用ジャングル小道の出入口は、帰りに迷わないための漂着ゴミである黄色い浮き玉(④)を目印にしてください。ちなみに“Hills Yamabare”の駐車場にも海への小道へ漂着ゴミの浮き玉(③)の案内が有ります。
石垣渡航の度に海岸のボランティア清掃をしていますが、その漂着ゴミ量の多さに閉口し(⑤)、いくら清掃してもまた来るその際限の無さに心が痛みます。海と海の生物たちの悲鳴をその度に聞いてしまいます。重たいゴミは海の底に沈み、海と海の生物たちを更に泣かせていることが目に浮かびます。
漂着ゴミで一番多いものは発泡スチロール(⑥)です。おそらく強風時にでしょう、ジャングルの奥の方までゴミは吹き飛ばされて入り込んでいます。漁業関係で使われたものが多いと思われ、国籍は不明です。私も日々、魚介類を食し、その恩恵を受けている者ですから、発泡スチロールによる海と海の生物たちへの加害者の一人です。昔は木とガラスでやっていたのに・・・、我々に発砲スチロールを生産・使用することが許されるのかと疑問を感じます。正に天に唾を吐く行為とも思われます。
次に多いのが蓋の閉められたペットボトル(⑦)です。中国・台湾・韓国・北朝鮮等から長い漂流をしたと思われるものが多く有ります。日本のからものも3割位あります。私もペットボトルは毎日使っています。投げ捨てたことは有りませんが、私の使ったものがいつか漂流してしまわない保証は無いと思われます。ペットボトルの利用・生産もやはり天に唾を吐く行為なのではないでしょうか。
その次に多いのは漁具(⑧)です。他にはビーチサンダル等の浮くものが多くみられます。建材や生活用品からおもちゃやクリスマスツリーに至るまで、プラスチック製品は今の私たちの身の回りに溢れています。3.11の様な津波や、今年の伊豆大島の豪雨時の様な大地の浸食は、地球上では常に必ず置き続ける訳ですから、いずれこれらのかなりの%が海に流れ出して行くのでしょう。分解しずらい故に耐久性・利便性が有るとは言え、分解し辛い物の生産・使用を止める、根本的・世界的な決断と英知が必要と思われます。