八重山日記
<2018年02月26日 “Hills Yamabare”の24時間換気( ̄▽ ̄)>
※お客様のご宿泊計画のご参考に・・・。
“Hills Yamabare”は2008年に石垣島の川平山原にレンタルハウスとしてオープンしました。 オーナーの私高野は建築畑の人間でして、当時はゼネコンに勤務しながら基本設計・分離発注・調達で建設を完了させました。(=゚ω゚)ノ 詳細設計と設計管理は石垣島の建築士事務所にお願いいたしました。 私の建築家人生の集大成としてのこの建物は信じられない程沢山の皆様のご協力を得て素晴らしいものに仕上がったのですが、そのご協力の一つとして床下換気口設置の勧めが詳細設計設計者より有りました。
私が建築の現場・見積・積算で経験を積んだ関東地域では住居の床はフローリングが一般的ですが床換気口は見たことが有りませんでした。でも、石垣島では床換気口(⑤)を付ける様に詳細設計・設計管理事務所より勧められたのでした。(p_-) もちろん勧められた通り設置をしましたが、それでも築10年超の“Hills Yamabare”の床フローリング材と下地材に湿気による痛みの兆候が表れたのです。(;´Д`) そこでこれ以上の湿気による床の痛みが進まない様に“Hills Yamabare”の24時間換気システムを天井換気扇→床下強制換気扇に見直しをいたしました。(*^。^*)
建築当初は関東の最近の建物と同じ壁吸気口+24時間天井換気扇と石垣島では常識らしい床換気口(⑤)+床下通気口(③)で室内と床下の通風を確保したわけですが、それを24時間天井換気扇は殺し24時間床下換気扇(①)にいたしました。つまり、改修前の壁吸気口→室内→天井24時間換気扇←2か所の床換気口(⑤)←床下換気穴1カ所(③)←床下換気口(④)←屋外の空気の流れを、壁吸気口→室内→床換気口(②・⑤)→床下→24時間床下換気扇(①)→床下換気口(④)→屋外と、空気の流れを変えたのです。 新設の床点検口(①)の下に24時間床下換気扇は設置してあります。(*^^)v
新設の床換気口(②)もバランスよく追加設置いたしました。(^_-)-☆ つまり、室内エアコン・除湿器により除湿された空気を必ず床下全面を通過させてから屋外へ24時間換気することにより、床の痛みを遅らせようという設計です。 改善効果はとても大きいと思いますが、今後何十年も床の痛みが進まないことを祈るばかりです・・・。 さて、どうなりますことやら・・・。(*_*; 石垣島では床は木を使わずに、コンクリート・モルタル下地にタイル張りとかの家を多く見ます。 “Hills Yamabare”もそうすることがベストだったかな???。と今は思う、ナイチャーの建築士・現在ハウスメーカー勤務の私でした。( *´艸`)