石垣島の宿泊 貸別荘 コンドミニアム Hills Yamabare

                                       

八重山日記  <2019年02月15日 八重山平和祈念館(-_-)> 

 ※お客様の観光計画のご参考に・・・

 八重山平和祈念館は「アジア・太平洋戦争に起因する沖縄戦」・「沖縄戦と八重山」・「戦争マラリアの悲劇」・「マラリアの根絶に向かって」等のテーマで展示している施設です。

八重山平和祈念館

 通路までは入場無料で写真撮影OKですが、資料室内へは入場料@100円で残念ながら写真撮影NGでした。 展示は前述の常時展示の他に、特別企画展:「沖縄県民の戦争被害と次代への継承」をやっていました。

八重山 平和 祈念館

 展示室内の写真紹介が出来ないので、置いて有った持ち帰り用資料を掲載します。 特別企画展のパンフレットを見ると、沖縄戦戦没者20万人超等々・・・とありました。 この戦争犠牲の大きさが改めて分かります。

平和祈念館 展示室内 撮影禁止 パンフレット 資料

 沖縄戦戦没者20万人超の内、沖縄県民沖縄戦戦没者は12万人超とのこと、沖縄本島は激戦地となりました。 目を覆いたくなる様な生々しい写真が展示してありました。

太平洋戦争 沖縄 戦没者

 アメリカ軍は八重山地域に上陸をせずに素通りをして沖縄本島に攻撃をしましたので、アメリカ軍に殺された八重山地域の人々は戦闘機による機銃掃射等によるごく少ない人数です。 下の表にあるとおり八重山地域の人々を多く死に至らせたのは、日本軍の軍命による島民の“マラリア有病地への強制避難”でした。

 これは以前参加した石垣島一周定期観光バスツアーでガイドさんから聞いた話ですが、日本軍は島民の家畜を徴用と称して取り上げ・食い、島民達は食する物も乏しくマラリアで苦しみ数多く死んだそうです。

 これは“Hills Yamabare”の管理人さん方から聞いた話ですが、米原方面から山原地区に入る所に橋が有りこの山側に旧道が有り沢が有りますが、強制避難させられた島の人々がマラリアで死んだ多くの仲間の遺体を止む無くその沢に投げ捨てたとのことでした。

 戦争被害に恨みを持ち、恨みを子子孫孫に伝え、血で血を洗う悲劇の連鎖に陥ることは絶対に避けなければなりません。 でも知らない・忘れることでまた過ちを繰り返し犯すことも避けなければなりません。

 八重山の人々は歴史をさかのぼると西暦1609年に琉球王朝が薩摩に侵攻年貢を納めなければならなくなった頃からか?その前からか?八重山は琉球王朝に人頭税をかけられて苦しんで来ました。 それは西暦1500年にオヤクアカハチが琉球王朝と戦って死んだ以来なのですが、何百年ものとても長い間八重山の人は戦いを避け、忍従する道を貫き通して来ました。

 八重山の人々は皆とても優しいと感じます。 戦わない文化は素晴らしいと思います。 この文化が世界に広がり、世界中全てが戦わない文化になったら、究極の世界平和が訪れると思うのですが・・・。

[参照したサイトへ]

日本軍命 マラリア八重山地域 戦没者